REPEAT 3(ハルアベ)

しばらく放置プレイすみませ…っ！！！(ぎゃあ)
夢サイトの方に夢中になってました←黙れ

「REPEAT 3」-ハルアベ(切なめ)
恒例のREPEAT3話目。ぐぐぐっと悲しい方向に…阿部が病んでる！
ヤンアベ…(黙らっしゃい)

奥華子さんの歌にやられっぱのちろるです
アルバム買おうかなあ…
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俺はのろのろと着替えを済ませて、グラウンドへと向かった。
自分でも分かるくらい顔色は悪い。
何で…、戻っちまったんだよ、ほんとに。

シニアのころ、見慣れたグラウンド。
ベンチに近づいて、とすりと腰を下ろした。
またじわりと涙が浮かんでくる。

俺は勝手に葛藤して、それで戻ってきちまった。
はあ、と大きなため息を吐く。


「おー、隆也？珍しいな、こんなに早く」

最近聞くこと少なくなったこの声。
それでもはっきりと分ってしまうのは…、


「榛名さん…」
「？おまっ、何が榛名さんだよ、気持ち悪ィなー！」


げらげらと楽しそうに笑う榛名さん。
目の前にあのころのこの人が居る。
大好きで大好きで仕方なくて、
それでもガキだった俺が、気持ちを認められなかった榛名さんが。

「隆也…？マジでどうしたよ？」


榛名さんは不思議そうに、表情を曇らせる
このころのこの人は、それでも俺だけにキラキラした笑顔をくれて、
そんな事言ったらすげえイジワルで、俺様だったけれど。


好きだよ


「榛名さん……っ」
「何かあったのか？」
「なんも…っ、ないです…」
「何もなかったらお前は泣いたりしねえだろ」


俺が当てた傷でも痛むのか？
心配そうに俺の顔を覗き込んでくる
ああ、榛名さんが心配してくれている
泣いている俺を、慰めてくれている

何気なくこの人は俺を見ていてくれた
高校生になった俺の目線からだから、よく分かる
榛名さんはぶっきらぼうに、冷たく俺に接していた

けど見えない所で、心配だってしてくれてたんだ


「ほんと、何もないんです、すみません」

精一杯の強がり。
近い位置に居る榛名さんを両手で押しのける
うつむいたままの俺、


「お前さー、マジで変。つか本当に隆也？」
「…どうみても、俺でしょう」
「そーだけど、…隆也は変に強がらねーじゃん？
頼るときは素直に俺を頼ってくれてなかったっけ…」


思わず反射的に顔を上げる
この人、は


榛名さんは俺を見下ろす形で、不満そうな顔をしていた
腑に落ちないというか、なんと言うか。
こんな短時間で榛名さんは異変に気付いたのか。

外見の俺は全然変わらないはずで。


止まらない気持ちの行方
もう、押さえが利かなくなってくる…

榛名さんのズボンを引っ張る
「あぁ？」-榛名さんが低い声で、呻いた
それでもいつもより優しい響きがあるのは、俺がこんなだからだろうか



「き…、です…」
「何だよ、聞こえねえよ？」
「好きです…」


「好きい？何をだよ？」


ぼそりと口から零れ落ちた言葉は、しっかり榛名さんの耳に届いていた
また不満を思い切り顔に出した榛名さんの顔が近づく

「…や、…野球が、です」
「あったりめーだろー！？好きじゃなかったらやってらんねーよ！」


ぽすり、と帽子をかぶせられる
俺を見つめる榛名さんは太陽のようにまぶしい笑顔で笑っていた


「俺はなあ、隆也とやる野球、好きだぜ！」




胸がこんなにも痛い
言えないよ　だってアンタは俺が居ない学校で、俺じゃない捕手と好きあってるんだ
このまま行ったらその運命で

今のアンタは笑ってた
凄く楽しそうに、野球やってた


俺が入り込む隙間なんてないよ



言えない
アンタに好きなんて、言えない



「元希さん、今日の試合…頑張りましょうね」

あのころの俺のように。
名前を呼んで、微笑った

榛名さんも笑った

 

こんな世界に、戻ってこなければ良かった




REPEAT  - ３ -

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もときさんンんん…！！！！
うちの榛名さんは優しい

2.6