REPEAT 2(ハルアベ)

阿部君片想い連載第2話目ー(どんどんぱふぱふー！)
早く終わらせたいぜ(ちょ＾＾＾

「REPEAT 2」-ハルアベ(切なめ)
REPEAT 1の2話目。阿部君ががんばっちょります。がんばれ！(人事！)
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榛名さん榛名さん榛名さん榛名さん榛名さん...
三橋と泣きあったあの日は、ろくに寝付けず、
涙を流しながら眠りに付いた


俺の心の中にはこんなにも榛名さんが居たんだ
(タカヤ、すげーなーこの痣～！)
ケラケラ笑う榛名さんを睨みながらも、
気持ちをとめられなくて。
相手は男だ、こんなのおかしい。
分ってたけれど、好きで好きで仕方なかった


「戻りたい…」


つぶやいた言葉は、空気に飲み込まれていく
アンタをちゃんと好きだった、あのころに。


気付けば自分は眠っていたようで、
目を開けるとすでに外から入ってくる光

「うー…」

ベッドから降りて、洗面所に向かう
いつもどおりの朝だ。

「あら、隆也こんなに早くどうしたの？」


リビングから母さんが眠そうな目を擦りながら寄ってくる
こんなに早くって…いつもと同じじゃ…？

「朝練に決まってんじゃん」
「朝練って…！今日の試合は9時からでしょう？」
「はぁ？試合？何で平日に試合が…」
「今日は土曜日よ！それにあんた元々朝練なんてないじゃない？」


馬鹿ねえ！と笑いながら言ってくる母さん
ぼけてんのはそっちじゃないのか…？
しかも昨日は月曜日だ。土曜日な訳がない

しかも、朝練がないだって？
母さん俺をシュンと間違えてるんじゃ…

ふと、目線を鏡に向ける
…そこに、映ったのは俺であって俺じゃなかった

「は…？何で、俺、…小さく、」

鏡に映ったのはまさしく中学生の俺。
髪の毛もまだまだ短く、何処となく幼い顔立ち、小さな背。
…夢、か？
思い切り頬をつねる。…痛い、夢じゃない…


「な、何で、」


声が出ない。こんなのって、ありえないだろ…！！？
非現実的な状況に泣きたくなる。

もしかして、俺が戻りたいって願ったから？
だからってそんな簡単に戻れるものなのかよ？
違うんじゃ、俺寝ぼけてるだけかもしれない…。

「ほら、せっかく早起きしたなら準備しちゃいなさい！」

母さんは完全に目が冴えたようで、台所に消える。
何度鏡を見ても、そこに映るのは何年か前の俺。
思わずずるずると滑り込む。

「…ここは、まだ俺がシニアのころの…」

榛名さんが、そばに居るんだ。

「っな、んで…」



気持ちに収拾が付かない
水が流れる音がする
ザバザバと排水溝に流れていく水の中に、俺の涙が一滴、　　　　落ちた




REPEAT  - 2 -

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2話目。阿部君過去にやってまいりました！
がんばれ隆也！

2.5