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2024'05.19.Sun
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2008'02.03.Sun

今日は沢山うpうp。移転記念だね!
ハルアベ一作とアベミハプチ長編1話め

こんなにもアンタを」-ハルアベ(激甘)←かも
自分的に凄いデレ阿部。デレ榛名。
前回のハルアベで報われなかったので、恋を叶わせてみた!

想像以上に幸せだあ…(笑)
(続きを読む...でどうぞ)





 

榛名さんが好きだ
ずっとずっと前から。
痛い思いもしたし、口では嫌いだって言ってた

でもどんなにアイツが酷いことしたって、
サイテーだって嫌いにはなれなかった

 

…そんで、榛名さんと俺は今、一緒に居る。

「隆也~アイス食うか?買ってやんぞ」
「っ…がき扱いしないでくださいよ!」
「いや、暑いしよォ…」

榛名さんなりの気遣いだったらしく、ムムムと険しい顔をする。
喜ぶと思ったのに、って声が聞こえてしまって、俺は榛名さんの顔を見つめてしまう。
ちぇ、と舌打ちをして、いつもの俺様な顔に戻る。


「…や、やっぱ買ってください。アイス食べたい…」
「おっ、やっぱりぃ?何にするかー!」


にこにこきらきら。そんな効果音がつくくらいいい笑顔で榛名さんは笑う。
好きな人の笑顔ってのはやっぱいいもんだ。
いつも怖い顔とか、怒ってる顔ばっかだから、こういう時ぐらい、な。

アイスをどれにするかあれにするかと選ぶ姿は面白い。
そういえば榛名さんは女子に人気だけれども、
そんな女子がこんな姿を見たら叫ぶことだろう。

こんな酷い性格だけど、顔だけは良いからな。


「隆也ーっ、俺苺にすっけど、お前何にするー?」
「えっとー…てちょっ、アイス振り回さないでくださいよ!!!!」
「おー」


ブンブンととんでもない勢いでアイスを振り回す榛名さんを止める
この人いきなり何しだすんだ!!!
内心びっくりしつつ、俺もアイスに目を向ける。

チョコチップも捨てがたい…いやでも榛名さんと一緒の苺も…
オレンジシャーベットにも惹かれる…

アイスをうんうん言いながら選んでいると、隣でクックッと笑い声がする。
こんな笑い方をするのは、榛名さんしかいない。
じとりとにらみつけてみるけど、やっぱり笑いは止まらないみたいだ。


「…何スか」
「いや、悩んでるから面白くってよ!早く選べよっ」

せっかく俺が奢ってやんだから。
目を細めて笑う榛名さん。こんなにも優しい笑顔は非常にレアである。
少し満足感を覚えつつ、またアイス選びに没頭する。


悩みに悩んだ末、チョコチップにすることにした。

-----


「ぅンめー!!いやあ苺のさっぱり感といったらたまんねえなあ」

バクバクとアイスをがっつく榛名さん。
うん、確かにアイスは美味い…。
それも人に貰ったモンって何か美味く感じるんだよなあ。不思議だ。

「隆也のうめえか?」
「あ、はい。美味いッスよ」
「そーかそーか!」

今日は気味が悪いくらいに機嫌がいい。
時間があるときは出来る限り会うことにしてるけど、
こんなにも機嫌のいい榛名さんは本当に久しぶりだ。

普段…絶対アイスなんて奢ってくんないし。


「なあなあ隆也の一口くれよ」
「…いッスけど」
「さーんきゅ!俺のも一口やるよ」

手に持っているアイスを交換して、お互いに口に運ぶ。
食べた瞬間、「ん~~!!」と榛名さんから感動の声があがった。
(そんなに美味かったわけ?)

「うめー!チョコチップもうめーなっ!」

ぶ…っ、榛名さん、口にアイスついてる…!
しかも気づいていないみたいだ。
子供みたいに、無邪気にアイスを食べてる。
(…つかそんなバクバク食って!一口なんて嘘じゃないスか!!)

俺も苺のアイスをばくりと食べる
それも相当でかい一口で。


「あああっ隆也てめえそんな食いやがって!」
「榛名さんだっていっぱい食ってるじゃないスか!」
「いーんだよ!俺の金なんだからっ!!」

ぎゃんぎゃんとわめき散らして、結局アイスの取り合い。
お互いそれぞれのアイスを取り戻して、はあ…と息をつく。


顔を上げれば、やっぱり榛名さんの顔にはアイスがついてて。


「……榛名さん、アイスついてます、此処」
「あー?マジか?」

そう言ってアイスがついてる方と反対側をこする。
そっちじゃない、って!

「違いますよ」
「……もーめんどくせえ!隆也とってくれよ」

いらいらした感じの榛名さんに文句を言っても仕方ない。
はあ、とため息を吐いて、アイスをとろうと手を伸ばす


― 一瞬何が起きたのか分らなかった


「……え」
「隆也つっかまえたー」

気づけば俺は榛名さんの胸の中で。
すぐ近くに榛名さんの顔があって驚く。
榛名さんはにっこりと笑みを浮かべて、口元のアイスを綺麗に拭き取った。

「ちょっ、離してくださいよ!?」
「やだねー、つか寂しかったしさ!ちょっとの時間しか会えねえし、
隆也は今のピッチャーと仲良くやってるしさ」

口を尖らせて言う榛名さんからは、本当に寂しかったのが伝わってくる。
榛名さんの体は凄くほかほかしてて、
その温もりに思わず体を預けてしまう。

…なるほど、今日機嫌が良かったのは…俺と会えたのが嬉しかったんだ。
そう考えると馬鹿単純なこの人に対して思わずにやけが出る。
俺も抵抗をやめて、頭をこてりと榛名さんの胸にあずけた


「俺もずっと、榛名さんに会いたかったですよ」
「ばっきゃろー、そう思ってなきゃ俺が怒鳴り散らす」
「…俺様」
「俺様で悪ィか」


悪いよ!
…でもいえない。今はそんなこの人も、好きだから。

榛名さんの唇が額に落とされる。
榛名さんの体温が離れるのが凄く名残惜しい。

「あんま会えないけど、俺のこと忘れんなよ、一秒も」
「ソレは無理です、試合中とか絶対忘れます」
「ってめ、このやろ!」

ちょっと怒って、俺の肩をつかもうとした榛名さんの腕をぎゅう、と掴む。
榛名さんが目を見開くのが分った

「でも、……ずっと、好きですよ、ちゃんと」

そういった瞬間の、榛名さんの凄く嬉しそうな顔。
俺も照れくさくって、思わず笑った。

 

ほら、俺はちゃんと


こんなにもアンタを   好きだ


-----
ハルアベー!!!阿部の片想いを叶わせてみた。
思った以上に書いてて幸せ・・(笑)

2.3

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