君さえ居ればいい(アベミハ)

阿部君からの贈り物＾＾＾バレンタインも近いので！
きっとあのハートは三橋に届けるんだZE☆

「君さえ居ればいい」-アベミハ(シリアス甘)
試合で倒れてしまった三橋に阿部は？的なお話。
シリアスアベミハ…うは萌えるっ(ちょ
本当王道ですよね～アベミハ！書いてて楽しい！
次はキモベで挑もう　きっと楽しい！(仝ω仝)

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阿部君はずっと俺の傍にいるんだ
俺と一緒に野球を続けるんだ

阿部君はいつも傍にいるんだ
だって阿部君なんだから

阿部君は約束をした
だから俺の傍にいてくれる


「三橋」


それでも体が震えるのは、阿部君が消えるのを恐れているから？
違う、違うよ。阿部君は居なくならない
当たり前じゃないか


「何、泣いてんだ」


阿部君の手が俺の頬に触れる
阿部君の手は冷たい、思わずびくりとする
一瞬、彼の手が俺の顔から離れた

消える
阿部君が消える


「いや、だ、あべ、くん、おれは、」


熱中症で倒れた俺のそばに阿部君はずっとずっと、居てくれて
その手が離れたときに、怖くなる

投げれない俺は必要ない
俺は、俺は、だって。


「三橋」


また、名前を呼ばれる
ゆっくり目を開けて、彼を見た

阿部君は笑うことも、悲しそうな表情をすることも無い
ただ俺をじっと見る


阿部君

・・俺は、


「いるよ」


息が詰まる
声が出なくて、ぽろぽろぽろぽろ涙が出る


「俺は居るよ、いなくなんない
俺はお前の捕手だ、お前置いてどっか行くかよ」


いつの間にか優しい表情に変わってる
あんなに不安だったのに、心の中の何かがとける

「俺が、投げられなく、なっても、いる？」

答えは、きっと



「当たり前、だろ」



俺だって、お前が居なくちゃ。



かすれた声でそういう阿部君は、俺の手をぎゅうと握り締めた
温もりが戻る
お互いの手に、温もりが。


「あべ、く」

俺も居るよ。
いおうと思った

けど、阿部君の顔を見たらそんなことは必要ないんだ・・って分った

いつだって伝わってるんだ
ちっぽけな事でおそれてしまう俺。

そんな俺さえ分かって阿部君は、いてくれてるんだ


「ごめん、ね、あり、がと」


阿部君は、ちょっと微笑んでた

俺の涙も…もう、乾ききっていた






君さえ居ればいい

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やさしい阿部君が目標

2.1