声に出せない(ハルアベ)

本日二つ目はハルアベ。

「声に出せない」-ハルアベ(両片想い/切なめ)
シニア時代を後悔している榛名さんと、片想いの阿部。
両片想いだけど一生叶わないだろうなあ・・
そんで今の夫婦(バッテリー)同士くっついて、いつか忘れられるといいね…

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「サイテーの投手、か」

今でもそう思われてんのか。
思わず頭をガシガシとかいてしまう。
口から出るのは、ため息で。

あんな…、あんな顔で俺に対してそっぽを向く。
またひとつため息が出た。

「何でだろうなあ……」

俺の記憶の中のタカヤはいつだって笑っちゃいない。
痣だらけになって、俺がソレを笑って。
タカヤは泣いてたり、
タカヤは怒ってたり、
思い出そうとしても、俺はタカヤの笑顔を見たことねえから思い出せねんだ。

途端締め付けられる胸に、俺は三度目のため息を漏らす。


いまさらこんなにも…
後悔するくらいなら……

「…ちくしょー………」


タカヤ…


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「タカヤ！！」

あのころと同じ様に俺の名前を呼んだあの人
ちょっとは変わってるかと思ったけど、
相変わらずの俺様だった。

あの声で名前を呼ばれると、体が反応する



あの人に、惚れ込んでいたシニア時代。
あの人をサイテーの投手だと怒りながらも、止められなかった気持ち。
でも榛名は俺のことなんて眼中に無くて、

想いは伝わらなかったけど、ずっとずっと、片想いだった

「何であの人は、今更」


俺だけのエースで居てほしかった
いつだって格好いい背中で居てほしかった

叶わなかったシニア時代の想いが今になってよみがえる

悔やんだって悔やみきれない
もっとあの人の球を捕りたかった
あの人と本当のバッテリーになりたかった…

「阿部くん、」

隣で三橋が縮こまる
…ごめんな、三橋…
まだ過去にとらわれてるのは俺なんだ
お前は、無事に過去から出て来れたのにな

「大丈夫、だよ！」

ごめんなごめんな
口には出せないけど、心の中でずっと謝り続ける


「悪ィ…」




榛名サン…





声に出せない

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ハルアベ結構好きなんデスヨネー…ｖ
後悔榛名さんと片想い阿部が大好き。
泣けるね…

2.3